「むち打ち」はなぜ起こるのか?

交通事故などで外から大きな力がかかると、人間の首は正常可動範囲より大きい角度で曲がってしまうことがあります。すると、首の骨がずれたり、骨の間にある軟骨が痛んだり、骨の周りにある筋肉や靱帯が伸びたり切れたり、といった障害が起こります。
これがむち打ちです。

予め、外から大きな力がかかることが解っているときは、自然と首の周囲の筋肉を硬直させたりしてショックに備えるので、むち打ちになっても比較的軽くすみます。
同じ交通事故でも、ぶつかることが事前に予測できる正面衝突のときは、軽度のむち打ちで済むことが多いのです。
逆に追突された場合、ほとんどがまったく予測できないタイミングで起こるので、首はなんの準備もないまま事故の衝撃を受けてしまいます。
ほんのちょっとした追突事故でも、ひどいむち打ちになってしまうことがあるのは、予測や準備ができないからなのです。

では、乗っている車の側面に衝突されたときはどうでしょうか。人間の首を激しく曲げると、次の瞬間、反動で首は反対の方向に曲がります。例えば右側に衝突されたときは、首はまず右側に曲がって、次に左側へと曲がるはずです。車の座席には頭を支えるヘッドレストがついているので、前後から衝撃をうけたときは反動も多少抑えられます。でも、いくらヘッドレストがあっても、左右からの衝撃にはほとんど役に立ちません。そのため、正面衝突と同じく事前にぶつかることが解っていても、より程度の重いむち打ちになりやすいのです。

ただ、むち打ちは筋肉や靱帯などが傷つくことから起こる症状なので、骨折や脱臼と違ってレントゲン写真やCT映像などには写りません。首の骨がずれていたときにはレントゲン写真を見れば解りますが、実は西洋医学では5ミリ以上ずれていないと異常とは診断されないのです。わずか0.5ミリの骨のずれでも、頭痛・肩こり・めまい・耳鳴り・眠気・吐き気・手足のしびれといったむち打ちの症状は起こります。だからこそ、「お医者様からは異常なしと言われたけど、頭や肩が痛いし吐き気もするし我慢できない」といった困った事態になってしまうのです。

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