整形外科と整骨院はどこがどう違う?

交通事故でケガをしてしまったとき、多くの人は病院で診てもらうと思います。
血が出ている場合は止血して、内臓に損傷のある場合は手術などを行い、元通りの状態に戻すのが病院の仕事です。

でも交通事故では多くのケースで、むち打ち、腰痛といった目に見えない症状が出ることがあります。
むち打ち、腰痛などは病院でいうと整形外科の範疇になりますが、そこでは一体どんな治療が行われるのでしょうか。

整形外科ではまず、レントゲンを撮ったり、MRIやCTといった身体の断層画像を撮ったりして、むち打ちや腰痛の原因をつきとめようとします。そして、症状にあわせて薬や湿布を処方し、ときには手術などを行い、症状の改善を目指します。

ただ、むち打ちの特徴として、医学的にはこれといった問題が見つからないのに、頭痛・肩こり・めまい・耳鳴り・眠気・吐き気・手足のしびれといった症状が長く続くことがあります。これらはまとめて「不定愁訴」と呼ばれていますが、そのほとんどは原因不明となっています。なぜなら、捻挫や筋肉のこわばりは、レントゲン写真やCT映像などには写らないからです。

むち打ち症というのは、頭痛・肩こり・めまい・耳鳴り・眠気・吐き気・手足のしびれといった「不定愁訴」の症状を便宜上まとめた名前で、はっきりした病変をもつ病気ではないのです。

医学的な問題はない、つまりどうしてそういう症状が出るのか原因がみつからなければ、整形外科では根本的な治療ができません。そのため、頭痛には痛み止めの頭痛薬、肩こりには筋肉の緊張を緩和させる薬、といったように、ひとつひとつの症状についての対症療法が中心となってしまうのです。

薬を処方されれば一時的には楽になりますが、原因に対する治療ではないため、症状は改善しません。西洋医学に基づいた整形外科では、「これは"むち打ち症"です」という診断はできても、根本的な治療は難しいという状況になっています。

対して整骨院は、東洋医学に基づいた治療を行う場所です。

東洋医学は人間がもっている自然治癒力を高めることで症状を改善していくもので、整復・鍼灸・あん摩・漢方などのことです。東洋医学では、レントゲンを撮ったり、血を採ったりということは行いません。整骨院がレントゲンや採血をしたら、医師法違反になって捕まってしまいます。

ではどうやって診断するのかというと、患者さんの話を聞く「問診」、顔色や舌の色を見る「望診」、体のあちらこちらを触る「切診」、声の調子を聞いたり臭いを嗅いだりする「聞診」で判断します。そして、患者さんひとりひとりの体質や生活習慣などにあわせた治療を行い、体のなかから治癒力を引き出していきます。

整形外科などの西洋医学では、まったく同じ症状を訴える人にはまったく同じ治療法になりますが、東洋医学では同じ症状でも人によって治療法が異なるのです。

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